出張先での雑記帖



青森
Aomori


気分転換に旅先(モチロン仕事)での画像をお届けします!
(印象に残った画像を都度掲載予定です)






2021年 4月6日(火) 青森(青森)


<ぶらり青森>

初めての青森です!


<シャガール「アレコ」全4作品完全展示>

青森県立美術館(アレコホールと呼ばれるこの大きなホール)には、
20世紀を代表する画家、マルク・シャガールによる
バレエ「アレコ」の背景画が展示されています。
青森県は1994年に、全4作品から成るバレエ「アレコ」の舞台背景画中、
第1幕、第2幕、第4幕を収集しました。
これらの背景画は、帝政ロシアのユダヤ人の家庭に生まれたシャガールが、
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から逃れるため亡命していた
アメリカで、「バレエ・シアター」からの依頼で制作したものです。
残る第3幕の背景画《ある夏の午後の麦畑》は、
アメリカのフィラデルフィア美術館に収蔵され、
長らく同館の西側エントランスに展示されていましたが、
同館の改修工事に伴い、
2017年4月から4年間の長期借用、
更に2021年4月には2年間の借用期間の延長が認められました。

 



2021年3月で終了すると思っていたので本当にラッキーでした!


第1幕:月光のアレコとゼンフィラ
夜空にはこうこうと満月が輝き、
湖はその光を映している。
大地には、流浪の民である
ジプシーのテントが見える。
寄り添って宙に浮かぶ恋人たち、
アレコとゼンフィラの顔は、
シャガールと妻ベラの面影を
とどめているといわれる。
物語の始まりの場面にふさわしく、
宇宙の起源を思わせるような
青い大気が渦巻いている。

第2幕:カーニヴァル
ジプシーの仲間に入った
アレコは彼らと共に旅をし、
カーニヴァルの祭りでは、
熊や猿に芸をさせ、歌を歌い、
踊りを踊りながら、窮屈な都会とは
正反対の自由で気ままな暮らしを送る。
熊がヴァイオリンを奏で、
さかさまに描かれた花束からは
小さな猿が顔をのぞかせている。
四角い画面の中に広大な平原を
閉じ込めるかのように、ロシアの農村の
家々がカーブの中に描かれている。

第3幕:ある夏の午後の麦畑
ぎらつくような日光に照らされた
黄金の麦畑。
傍らの池には小舟が浮かび
小船の上には人の姿が見られる。
若きジプシーの登場により、
ゼンフィラの心は次第に
アレコから離れていく。
一人さびしくボートをこぐのは、
ゼンフィラの愛を失って
嘆き悲しむアレコの姿か。

第4幕:サンクトペテルブルクの幻想
最終幕、ゼンフィラを失い、
嫉妬に燃えるアレコを狂気が襲う。
真っ赤に染まった
サンクトペテルブルクの街並み。
プーシキンの詩でうたわれた
「青銅の騎士」の像が
闇夜に浮かんでいる。
馬車を轢く白い馬が、
宙に浮かぶシャンデリアめがけて、
夜空をかけあがる。
左下には悲劇的な終わりを暗示する、
墓地や教会、キリストが描かれている。